新年あけましておめでとうございます。

組合員の皆様におかれましては、令和6年を健やかに迎えられましたこととお慶び申し上げます。また、全ク連事業に対し変わらぬご理解、ご協力を賜り、誠にありがとうございます。
関連する団体の皆様におかれましても、ご支援を賜りましたことに心から御礼申し上げます。

昨年5月には新型コロナウイルス感染症が5類感染症に変更となり、社会経済活動に勢いが戻ってまいりました。一方で、原油および原材料価格の高騰、最低賃金の引上げに加え、カーボンニュートラルやSDGsの推進など、クリーニング需要の動向とあわせて注視すべき状況が続いております。
そのような中、全ク連では、一般社団法人クリーンライフ協会と共同で、クリーニング業界の脱炭素社会実現にむけた取組み「クリーニング×カーボンニュートラル プロジェクト」を開始いたしました。
このプロジェクトは衣類を大切に長く着るためにクリーニングの活用を促す「サステナブルファッションの推進」をはじめ、「プラスチック資源の削減、循環促進」、「化石燃料からクリーンエネルギーへの転換促進」、「石油系溶剤からの転換の検討」の4つの柱から成り立っており、プラスチック資源循環促進法などの環境保全対策や建築基準法への対応にも大きく関わってきております。

対応すべきはカーボンニュートラルだけではありません。昨年10月にはインボイス制度が開始しました。さらには、クリーニング所における衛生管理要領の改正によりクリーニング師の役割が明確化されたほか、クリーニング業法および施行規則の改正で法人以外でも第三者への事業譲渡による事業承継が可能になりました。
これらについても組合員が円滑に対応できるよう、事前の制度解説や周知に努めてまいりました。

全ク連事業では、組合組織強化や次世代育成を目的としたブロック次世代支援会議の始動が上げられます。加えて、組合員専用のプラットフォーム【御用達クリーニング名鑑】も立ち上げ、組合員のDX化を推進しました。
イベント等の企画では、8月にクリーンライフ協会と第23回JAPANドラッグストアショーに出展し、来場者にクリーニングをアピールした他、11月には中央青年部会が15年ぶりとなる青年会議を沖縄で開催しました。
さらに、本年2月にはクリーニング産業総合展2024を東京ビッグサイトで開催いたしますので、ぜひ皆様にご参加いただければと存じます。

なお、本年は社会情勢の変化にクリーニング事業者が対応すべき達成目標を定めた「クリーニング業の振興指針」が5年ぶりに改正される年でもあります。
クリーニング需要の減少以外にも、事業者の高齢化や後継者難、組合員の減少など課題はございますが、この振興指針を基に、クリーニング業や組合を後世に引き継ぐため、クリーニング業界および組合の活性化に資する事業を継続いたします。

本年も引き続きのご支援をお願い申し上げるとともに、皆様のご多幸をお祈り申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。

全国クリーニング生活衛生同業組合連合会
会長　野澤　勝義