当連合会は10月11日(日)に、「第7回全国クリーニング大会in鹿児島」を城山観光ホテル(鹿児島県鹿児島市)で開催しました。全国クリーニング大会は今回で第7回を迎え、鹿児島の地に全国より393名の参加者が集まりました。
開会式では全ク連政治顧問・尾辻秀久参議院議員や鹿児島県組合政治顧問・保岡興治衆議院議員にご出席いただき、生活衛生行政への取組みに対する意気込みやクリーニング業界への期待のお言葉をいただきました。
大会最後の大会旗引継ぎでは、九州ブロックから次回開催地の東北ブロックに大会旗が手渡されました。
大会を通じて、クリーニング業界を取り巻く環境の変化や課題を共有し、クリーニング業界の活性化に向けて今後も引き続き組合の力を結集していくことを確認しました。
大会は鹿児島県組合の制作によるクリーニング業のイメージ映像で開会しました。
映像は春から順番に四季を辿り、卒業式・入社式、夏祭り、お宮参り、定年退職等、クリーニングが人々の生活に寄り添っていることが紹介されました。最後には、「私たちの仕事はお客様の人生の節目に携わっているすばらしい仕事です」というメッセージが示され、クリーニング業に携わる者の使命とやりがいを実感する開会式となりました。
鹿児島県組合・本田豊理事長による歓迎の言葉に続き、主催者代表挨拶で全ク連・小池広昭会長は「このように全国大会を開催できるのも、組合員をはじめ関連諸団体の皆様のおかげであり、御礼申し上げます。さて、今年4月1日に公示した改訂・クリーニング事故賠償基準が先日10月1日に施行されたところです。改訂にあたり業界を取り巻く環境の変化など様々なことを考慮し、より消費者の皆様に安心してクリーニングをご利用いただけるとともに、私どもも安心して仕事を引き受けることができる仕組みにしております。また、昨年度に引き続き全国38ヶ所でご当地キャラさん感謝状贈呈セレモニーの開催、そして、エステー株式会社とのコラボレーション事業の第1弾として『しまい洗い』のポスターを作製しております。今後も組合員の皆様のご協力のもと、このような需要拡大に向けた企画を実施してまいります」と挨拶を述べました。
特別記念講演1では、「グローバル時代の感染症の対策〜エボラ出血熱、マーズなどの感染症が流行する中で〜」をテーマに、感染症対策の専門家である医師・岩?惠美子氏(株式会社健康予防政策機構代表)が講演を行いました。
岩?氏は近年猛威を奮っているエボラ出血熱やノロウイルス等を例に、社会のグローバル化が進んだことにより感染症も日本国内に入ってくる可能性が高まっていることを説明しました。特に、人と接する機会が多く、直接身に着ける衣類や寝具を取り扱うクリーニング業者が感染症に関する正しい知識を持つことが重要であると訴えました。
続く特別記念講演2では、「南極で学ぶ人間力」をテーマに医師・宮田敬博氏(医療法人開南 池田診療所理事長)が講演を行いました。
宮田氏は第39次および第44次の2回、日本南極地域観測隊に医療隊員として参加しております。厳しい自然や外界と途絶された環境にある昭和基地での観測隊の生活を通じて、生きるために全員が団結することの大切さ、身に付けた様々な知識や技術、娯楽がない中で楽しく暮らす工夫などを南極の映像にエピソードを交えて紹介しました。
大会最後に行われた大会旗引継ぎでは、九州ブロックから東北ブロックに大会旗が手渡されました。東北ブロック・佐藤一三四会長(秋田県組合理事長)は「2011年の東日本大震災で東北地方は大変な事態に見舞われました。復興にむかっている様子を皆様に見ていただき、全国の皆様からいただいた温かい気持ちにお応えするべく、次回の全国大会を企画していきます」と、開催受託宣言を行った。続いて、次回開催地である岩手県組合・古澤淳理事長が開催への抱負を述べました。
冒頭で「太鼓集団 蒲生郷 太鼓坊主」が迫力ある和太鼓のパフォーマンスで開会を盛り上げた後、全ク連九州ブロック協議会・井上隆会長の開会の挨拶、全ク連・青山亨顧問の乾杯のご発声で懇親会がスタートしました。
懇親会では地元・鹿児島ならではの美味しい料理や本格焼酎が用意され、参加者を楽しませました。また、Studio Nile IZUMI Belly Danceによるベリーダンスに引き続いて行われた抽選会では、全国の組合から各地の名産品が提供され、大会を盛り上げました。