お知らせ

2023年7月3日

第65回全ク連通常総会を開催
全議案が承認
次世代育成・脱炭素社会実現にむけた取組み
・クリーニング師試験の全国統一に取り組む

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慎重審議の上、上程された全ての議案が可決されました

全ク連は2023年6月27日(火)、コモレ四谷(東京都新宿区)にて第65回通常総会および令和5年全国クリーニング業政治連盟定期大会を開催しました。

開会式の挨拶で野澤勝義会長は、「新型コロナウイルス感染症の位置付けが5類感染症へと変更され、旅行業界など巷では景気回復の兆しがみられる中、クリーニング業界は未だコロナ禍以前の景況には戻っていない。一日でも早く業界の景気が回復し組合員の皆様にもそれを感じていただけるよう、力を結集して頑張ってまいりたい」と述べ、参加者には議案の慎重審議をお願いしました。

続いて、厚生労働省・加藤勝信大臣より祝辞を頂戴し(代読:高宮裕介生活衛生課長)、依然としてクリーニング業界にも影響を及ぼしている物価高騰に関して、連合会が取り組む消費喚起キャンペーン等への支援や日本公庫による低利融資、デジタル化の推進の他、今年3月に増額された「電気・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」を紹介し、クリーニング事業者への支援に繋がるよう積極的に自治体に働きかけることを呼び掛けました。
また、クリーニング師試験の全国統一化にむけて全ク連では検討委員会を設置し、厚生労働省に対し「クリーニング師の役割の明確化」を要望してきたことについて、厚生労働省では令和5年度上半期中にクリーニング所における衛生管理要領を改正するよう、現在調整していることが報告されました。

開会式で挨拶を述べる野澤会長

第65回全ク連通常総会には1~8号議案が上程され、執行部が議案説明および質問への答弁を行った。本総会は47会員中、出席会員47(うち委任状5)で、定款第18条1項の規定に則り適法に成立し、令和4年度事業報告案、同収支決算案、令和5年度事業計画案、同収支予算案他、上程された議案は慎重審議の結果すべて可決されました。

第65回全ク連通常総会の上程議案

令和5年度の特別事業

令和5年度の特別事業としては、1つ目に昨年度の事前四者協議による課題抽出を経てブロックごとに次世代支援会議を設置し、青年部活動の受け皿としての役割や組合後継者の育成等、次世代育成を総合的に担務する組織として運用します。

2つ目は、クリーニング業界を取り巻く課題解決のキーワードとして「脱炭素社会(カーボンニュートラル)実現にむけた取組み」を実践します。具体的には、令和4年度に静岡県に端を発している建築基準法用途規制違反を是正する動きについて、ドライクリーニング工場の共同利用についての検証やプラスチック削減対策の更なる推進、クリーニングを通じて衣類を長く清潔に着用するためのサステナブルファッションへの取組み等を行います。

3つ目は、継続事業となっているクリーニング師試験の全国統一化事業について、令和7年度以降の試験の統一を見据えて、指定試験機関としての運営方法の構築を含めた体制の確立や組合・地方自治体・学識経験者からなる検討委員会を立上げ、試験委託に関する意見交換や課題を検証します。