お知らせ

2021年3月2日

クリーニング師のための感染症対策マニュアル作成
新型コロナウイルスやBCPの対応を紹介

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感染症対策マニュアル表紙

全国クリーニング生活衛生同業組合連合会(全ク連)では、新型コロナウイルスの発生を受けて2019年2月に「クリーニング所における新型コロナウイルス対策への対応について(第一報)」を発出して以来、組合員からの問合せをまとめた新型コロナウイルスに関するQ&Aや融資および助成金の情報発信、新型コロナウイルスに係る店頭POPやチラシデータの配布などを行っています。これら一連の対策を踏まえ、今般新たに「クリーニング師のための感染症対策マニュアル 新型コロナウイルスと感染症対応BCP」(A4判・全28ページ)を作成しました。

今回の感染症対策マニュアルは、これまで発信してきた情報を最新の内容に更新した上で1冊にまとめています。加えて感染症に対応するBCPの基本的な考え方を解説し、新型コロナウイルスのみならず今後新たな感染症が発生・流行する可能性への備えとして活用できるようにしています。

なお、感染症対策マニュアルは2月末に都道府県の組合に組合員数分を送付しています。

マニュアルの掲載内容

感染症対策マニュアルには、大きく分けて3つのテーマを掲載しています。

まずテーマ1では、新型コロナウイルスの特徴や予防法、消毒方法などを紹介しています。
新型コロナウイルスは変異株が発生するなど、未だ不明な部分も多くあります。その中で、現在判明している新型コロナウイルスの特徴として感染経路や症状などに加え、感染予防に有効な方法として3密回避・マスク着用・手洗い・消毒方法の4つを解説しています。
特に予防法に関しては、正しいマスクの着用方法や手洗いの仕方を解説しています。また、物品の消毒方法については、具体的な消毒の仕方や注意点をまとめるとともに、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が発表した消毒に有効な9種類の界面活性剤と次亜塩素酸水の詳細も掲載しています。

テーマ1では新型コロナウイルスの特徴や予防法、物品の消毒方法などを解説しています

テーマ2では厚生労働省の協力を得て全ク連が策定した「クリーニング所における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン(改訂予定版)※」のポイントを図表などで説明しています。
新型コロナウイルスの主な感染経路は接触感染と飛沫感染であることから、このガイドラインでは共用物などの物品を介した接触感染のリスク評価の必要性および感染予防法、お客様とクリーニング従事者の接点となる受付カウンターや複数の従事者が使用することとなる休憩室などでの感染予防ポイントを解説しています。
また、ガイドライン以外に、社会問題となっている感染者やその家族および関係者への不当な差別についても取り上げ、クリーニング業における適切な対応と差別的な対応の例や、誤解を生まないお客様とのコミュニケーションの重要性を紹介しています。

テーマ3は、非常時における事業継続計画(BCP)に関して、感染症を対象とする場合の基本的な考え方と計画を組み立てる際のポイントを解説しています。
特に、感染症発生のニュースが出た時点で取るべき行動や、自店で感染者が発生する前と後のそれぞれの対応を説明しています。

※感染症対策マニュアルへのガイドライン掲載後に改訂案が更新され、令和3年3月2日改訂版として発出されています。

テーマ2ではクリーニング所における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインのポイントなどを掲載しています
テーマ3では感染症対応BCPの基本的な考え方やポイントを説明しています