モデル雇用契約書(正社員・変形労働時間制用)
クリーンライフ協会(小池広昭会長)は平成30年度より雇用環境改善検討委員会(小川賢治委員長)を立ち上げています。
この度、令和元年度事業としてモデル雇用契約書を策定し、クリーンライフ協会ホームページでダウンロード可能なデータを公開しました。
クリーニング業界では、中小零細事業所を中心に雇用契約書や就業規則が整備されていない現状があり、深刻化する人手不足問題に拍車をかけているとの指摘があります。
さらに、働き方改革が施行されたことも踏まえ、早急に雇用環境を改善していくことが求められています。
こうした背景を踏まえ、特定社会保険労務士の佐藤容右氏に委員として参画いただき、ハローワークに求人票を出すことを目標としたモデル雇用契約書を策定しました。
モデル雇用契約書は勤務形態の現状に合わせて「正社員・シフト制用」、「正社員・変形労働時間制用」、「パート用」の3種類とし、活用しやすいように記載例、記載要領も加えました。
内容は、労働契約における基本的な事項を記載した他、「採用時の提出書類」には資格証明書として「クリーニング師」などを項目として入れました。
また、従業員の安心感につながることから、正社員用は従業員のカウンセリング制度(所属する部署以外の先輩と相談できる仕組み)である「メンター制度」、パート用は「相談窓口」を掲載しました。
記載要領では「賃金」や「パート従業員の勤続期間に対して付与する年次有給休暇日数」などについても解説しています。
モデル雇用契約書はクリーンライフ協会のホームページで公開しており、PDF版とword版がダウンロード可能となっています。
※なお、当初は3月に大阪と東京で予定していた「モデルクリーニング約款・モデル雇用契約書・外国人材雇用拡大」セミナーでこのモデル雇用契約書の講演を予定していましたが、新型コロナウイルスの影響で開催が延期となりました
令和元年度雇用環境改善検討委員会(敬称略)
委員長 小川 賢治(クリーンライフ協会(全国クリーニング協議会))
副委員長 小泉 希仁(日本クリーニング生産性協議会)
委員 鈴木 孝則(一般社団法人日本産業機械工業会 業務用洗濯機部会)
委員 井上 寿哉(株式会社白洋舍)
委員 松本 賢一(全国クリーニング協議会)
委員 飯塚 誠司(全ク連(東京都組合))
委員 宮田 雅道(全ク連(東京都組合))
委員 佐藤 容右(特定社会保険労務士)