受渡し時の接客フレーズを掲載し、円滑なコミュニケーションやトラブル防止を図る
全ク連は、厚生労働省の平成30年度生活衛生関係営業対策事業費補助金を活用して外国人利用者受入れ体制整備ワーキンググループ(伊澤勝令委員長/全ク連副会長)を立ち上げ、クリーニング店を利用する外国人利用者にむけたカウンター用コミュニケーションツールとして、日本語の接客フレーズを外国語に翻訳したコミュニケーションボードを作成しました。
近年、日本では観光(インバウンド)や仕事を目的とした訪日外国人や在留外国人が、これまで以上に増加しています。この傾向は今年9月20日(金)~11月2日(土)に開催されるラグビーワールドカップ2019日本大会や2020年7月24日(金)~8月9日(日)開催の東京オリンピックおよび同8月25日(火)~9月6日(日)開催の東京パラリンピック、そして外国人労働者の急増などによって一層加速すると見られており、それに伴い、外国人がクリーニング店を利用する機会も増加すると考えられています。
クリーニングトラブルを防ぐには、対面接客での利用者とのコミュニケーションや衣類の預りおよび引渡し時における情報の共有および丁寧な説明、相互確認が重要となってきます。
これは日本語を流暢に操れない外国人利用者に対しても同様であることから、円滑なコミュニケーションの推進やクリーニングトラブル防止を目的としたコミュニケーションボードを作成するに至りました。
今回のコミュニケーションボードはA4サイズの両面フルカラー印刷が2枚1組となっています。片面1ページにつき1ヶ国語で、訪日・在留外国人や世界全体で見た場合の使用率の高さを基に英語、中国語、韓国語、スペイン語を選択しています。
内容は4言語とも全て同じで、クリーニングの預りと引渡し時に活用できる基本的な接客フレーズについて日本語と外国語が対応するように掲載しており、受付スタッフと利用者が指差しで確認したい内容をやり取りすることでコミュニケーションを取れるようにしました。また、オプションになりやすいシミ抜きなどのメニューやクリーニングを引き受ける際の注意事項、税込・税抜などのクリーニング料金のやり取りに活用できる語句を併せて掲載することで、クリーニングトラブル防止の強化を図っています。
コミュニケーションボードは3月下旬に組合人数分を各組合へ発送しています。
■外国人利用者受入れ体制整備ワーキンググループ(敬称略)
委員長:伊澤 勝令(東京都組合理事長/全ク連副会長)
委 員:渡邉 勝幸(埼玉県組合理事長/全ク連理事)
浦島 昭夫(神奈川県組合理事長/全ク連理事)