当連合会は10月5日(土)、「第5回全国クリーニング大会in札幌」をロイトン札幌(北海道札幌市)にて開催しました。
昨年の徳島大会から大会旗を引き継いだ今大会は、全国から参加者381名が参加しました。大会では、特別記念講演として上方落語家の桂枝光氏による落語的雑学に関する講演のほか、研究発表では「札幌におけるクレームの現状と対策」と題し、消費者保護の原点となる事故賠償基準による基本的な対応や注意すべき相談事例と解決方法の紹介など、日々のクリーニングの研鑽に役立つ発表が行われました。
大会を通じて、全国の組合員や関連業者らクリーニング関係者の団結の重要性を再認識し、更なるクリーニング業界の発展に向けて研鑽を誓う大会となりました。
力強い和太鼓の演奏から始まった開会式では、大会実行委員長である北海道組合副理事長・橋本喬史氏が、開会宣言にて参加者の方への歓迎の言葉と大会開催にあたって関係者への感謝の言葉を述べられました。
続いて、当連合会代表挨拶では小池広昭会長が壇上に立ち、「昨年は第4回全国クリーニング大会in徳島および開催50回目の節目となったクリーンライフビジョン21-2012東京国際クリーニング総合展示会を成功裡に開催することができ、ご参加・ご協力いただいた皆様に感謝申し上げる。ファッションのカジュアル化などによるクリーニング需要の減少や原材料高騰の問題など、クリーニング業界を取り巻く環境は依然として厳しいが、今一度全国の組合員・関連業者の皆様と一致団結し、引き続き課題解決に取り組んでまいりたい」と述べました。
来賓挨拶では、厚生労働大臣・田村憲久氏(代読:厚生労働省健康局生活衛生課・依田泰課長)をはじめ、北海道知事・高橋はるみ氏、札幌副市長・井上唯文氏、衆議院議員・吉川貴盛氏、株式会社日本政策金融公庫常務取締役・中村吉夫氏からご祝辞を賜りました。
特別記念講演では、「落語的雑学〜接客力アップのための話術上達法」をテーマに、上方落語家の桂枝光氏にご講演いただきました。
桂氏は、扇子と手ぬぐいを作中の道具に見立てて使う落語表現や全国の地名や方言等の語源を紹介したほか、夫婦の愛情を温かく描いた古典落語屈指の人情噺「芝浜」を披露され、軽快かつ迫真の話術で会場を盛り上げました。
続いて研究発表では、北海道組合理事であり札幌クリーニング協同組合の消費者担当常務理事である三上秀彦氏が講師となり、「札幌におけるクレームの現状と対策」をテーマに研究発表を行われました。
北海道組合札幌支部(札幌クリーニング協同組合)では、平成3年当時、札幌市消費者センターの消費生活相談に寄せられるクリーニング関連相談件数がトップの賃貸住宅関連に続き多かったため、札幌市消費者行政から対応窓口の設置を要請され、消費者担当部を設置しています。三上氏はこれまでに取り扱ったクレームの中から注意が必要な事例として、クレーマーへの対応事例や外注トラブルの事例、クリーニング事故賠償基準に当てはまらない事例、ビンテージなど特約が必要な事例等をピックアップし、それぞれの解決までの手順等を紹介しました。
懇親会では、冒頭によさこい演舞の勇壮な舞が披露されました。続いて北海道組合専務理事・吉田純治氏が開会の挨拶を述べられ、全ク連顧問・青山亨氏による乾杯のご発声で開会しました。
アトラクションとして北海道発信のバンド「Ezo’n(エゾン)」による津軽三味線・民謡・和太鼓・ジャズピアノが織りなす伝統曲のアレンジやポップスが演奏され、大会に花を添えました。また、全国の組合よりお寄せいただいた特産品等を景品に大抽選会が行われ、盛況となりました。
大会旗引継ぎでは、北海道ブロックから東京ブロックに大会旗が引き継がれ、東京都組合理事長・伊澤勝令氏の受諾宣言で閉宴となりました。
なお、次回の第6回東京大会は平成26年10月の開催を予定している。ぜひ全国の皆様にご参加ください。
翌10月6日(日)は、108名の参加者が初秋のさっぽろ羊ヶ丘展望台などを見学後、サッポロビール園で新鮮な生ビールとジンギスカンを楽しみました。
また、千歳市にある千歳サケのふるさと館で、千歳川を遡上するサケの群れを捕獲する設備「インディアン水車」等を見学しました。