お知らせ

2012年4月24日

平成23年度クリーニングサービスに関する利用者意識調査 報告書まとまる

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中央青年部会(片岡芳規部会長)の需要開発研究委員会(西村英男委員長)が全ク連より委託され企画・調査を行いました、平成23年度クリーニングサービスに関する利用者意識調査の報告書が完成しました。以下、報告書の概要を紹介します。

調査の目的

今年度のテーマは「女性のお客様のクリーニングに対する意識」としました。一般的に、男性より女性の方が所有している衣類の点数や種類が多いと予想され、ファッションへの関心も高いと思われます。しかしながら、女性は年に数回クリーニングに衣類を出す程度であり、あまり利用されていないというのが現状です(平成22年度の調査結果より)。
そのため、従来の男性物のワイシャツやスーツ等に代わる新しい需要として女性のクリーニング利用を増やしていくためにも、女性顧客のクリーニングニーズを知り、今後の需要喚起策を探ることが目的です。

調査結果の総まとめ

「女性顧客のクリーニング利用の実態」
クリーニング店の利用に関するニーズは、大概は一般的な営業時間(8:30〜21:00)で補えるが、「早朝」「夜間」も仕事の有無に関わらず一定のニーズがあります。今後既婚・未婚を問わず働く女性の増加が予想されますので、これを満たすことにより新規顧客となる可能性が高いと考えます。
また、女性はクリーニングに「安さ」を求めているが、安さを重視するあまり汚れが落ちていない等、仕上がりに不満を持っていることが伺えます。そのため、クリーニング業の本質である汚れ落ちや仕上げの技術をもっと磨けば、女性の利用量・利用頻度を上げることが期待できるのではと推測します。
また、それ以外の付帯的サービスとしては、1つで決定的な需要引上げができるサービスはなく、複数のサービスを提供し多様化した女性のニーズを少しずつ拾っていく必要があることが分かりました。求められるものとして、店舗のセール情報や衣替え等の情報提供について、衣類のお手入れのプロとして季節ごとに役立つ情報・新鮮味のある情報を提供することが望まれます。

調査結果からの提案

1.個々のクリーニング店でできること
(1)女性顧客の手間を少なくし、技術・サービス力を適正価格で提供、お得感を感じさせる
(2)メニューは、一本槍(サービス)ではなく、女性顧客が選べる複数の槍(サービス)を持つ
(3)イベント、セールを企画し、女性顧客を飽きさせないサービスを提供する
(4)家族間で継承されにくくなった衣類の正しい管理方法を、分かりやすくお客様に伝える
(5)購入する時のときめきを共感し、顧客とともにファッションを楽しむ
2.クリーニング組合、青年部で協力してできること
(1)接客レベルを向上させる勉強会を実施する
(2)女性顧客専門のマーケティングについて勉強会を実施する
(3)女性顧客の意見・企画を取り込む意見交換会の開催
(4)新たに女性顧客を取り込む年間販促企画をポスターで提案
(5)過去の経験にとらわれずクリーニングの本質的な技術力の継承と、発展を促す教育を行う
報告書のPDFデータは中央青年部会ウェブサイトでご覧いただけます。
全国クリーニング生活衛生同業組合連合会 中央青年部会 ウェブサイト