この度、全国すべての都道府県で平成28年度地域別最低賃金の改定額が答申され、都道府県ごとに+21~25円、全国加重平均額は+25円の823円となりました。これは平成14年度以降、最大の引き上げ幅となります。
これに伴い、政府では最低賃金引上げに取り組む中小企業・小規模事業者を対象とした支援策として、都道府県ごとにワンストップで対応する窓口となる「最低賃金総合相談支援センター」を設置しております。
加えて「業務改善助成金」を設け、中小企業・小規模事業者を対象とした支援を行います。
この「業務改善助成金」は事業場内で最も低い時間給1,000円未満の事業場を対象としており、生産性を向上し最低賃金を引き上げるための設備・機器等の導入経費の一部を助成します。
過去にクリーニング業では包装機やPOSレジの導入事例があります。
なお、助成の対象となる賃上げ額は引上げを行った日の地域別最低賃金額を基準とするため、平成28年度地域別最低賃金の発効日以前と以降で賃上げの基礎となる地域別最低賃金額が異なることに注意が必要です。
助成制度や対象となる機器の詳細は厚生労働省のホームページをご覧いただくか、または地域の労働局にご確認ください。